陣痛が和らぐって本当?「水中出産」のメリット・デメリットとは

お湯の中に浸かりながら赤ちゃんを出産する「水中出産」。日本では珍しい方法ですが、海外では一般的な方法のひとつです。今回は、水中出産の簡単な流れとともに、メリット・デメリットをご紹介しています。

今やさまざまな出産方法を選べる時代ですが、「水中出産」を経験した人はそういないのではないでしょうか。日本ではまだまだ珍しいですが、海外では広く普及する方法のひとつです。今回は、「聞いたことはあるけれどよく分からない…」という人へ、水中出産のメリット・デメリットをご紹介しましょう。

■水中出産ってどういうもの?

水中出産とは、水の中で赤ちゃんを産む方法のこと。日本では珍しい方法ではありますが、欧米では一般的な出産方法の一つです。
出産までの流れは、陣痛が来てからぬるま湯をはったプールの中に入り、そのまま出産するというもの。37℃程度のお湯の中に体内と同程度の塩分を加え、羊水と似たような環境を作り出す方法が一般的なようです。水の中にいられるのは、体への負担を考えて1~2時間程度のため、陣痛の具合によってはいったん外に出て様子を見ることもあります。通常の分娩台での出産との違いは、産む場所が水中ということだけ。そこまで大きな違いはありません。
日本でも、数年前に芸能人が実践したことで話題にはなりましたが、いまだ認知度の低い水中出産。この方法を選択することで、どのようなメリットがあるのでしょうか。次で詳しく見ていきましょう。

■水中出産のメリットとは?

日本では珍しい方法とはいえ、実際に水中出産を経験した妊婦さんはいます。どのような理由からこの方法を選択したのでしょうか。メリットを挙げてみました。

・陣痛の痛みを和らげることができる
お湯の中につかることで、筋肉の緊張状態が和らぎ、血流も良くなるため、陣痛の痛みを和らげることができると言われています。
・ぬるま湯の中でリラックスできる
体温に近いお湯の中にいることで、出産に対する不安も和らぎ、リラックスすることができます。
・水の中で浮きながら、好きな体勢を取りやすい
ぷかぷかと浮かぶことのできる水中では、大きなお腹であっても姿勢を変えやすく、体への負担も抑えることができます。
・会陰切開する可能性が低くなる
ぬるま湯の中で皮膚が柔らかくなることから、会陰切開する可能性が低くなります。

■水中出産にデメリットはある?

水中出産には、他の出産方法にはないメリットが多くあるようです。そこで気になるのがデメリット。水中出産を検討中の女性は、ぜひ知っておきましょう。

・母子ともに感染症のリスクが高まる
水の衛生管理を徹底しておかなければ、母子ともに感染症を引き起こすリスクがあります。
・緊急時の対応が遅れることがある
とっさの会陰切開や吸引分娩がしづらいだけでなく、緊急時にはいったん水の中から救い上げなくてはならないため、対応が遅れてしまうことがあります。
・いきみづらい
浮力の影響で力をこめにくく、通常の分娩台での出産に比べていきみづらいと感じることがあります。
・陣痛が弱まることがある
お湯の中に入ることで陣痛が弱くなってしまうことがあります。結果的に、出産に時間がかかると母体への負荷も高くなってしまいます。

■デメリットも理解した上で自分らしい出産を!

日本では、安全性などの観点から水中出産をあえてすすめる産婦人科が少ないというのが現状。ただ、水中出産には、他の出産方法では得られない魅力もたくさんあります。水中出産のデメリットもしっかりと理解した上で、検討するようにしましょう!